ホームインスペクションは購入後も依頼できる気になる異音・欠陥はプロに調査を

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ホームインスペクションは購入後も依頼できる
気になる異音・欠陥はプロに調査を

公開日:2026年8月25日 カテゴリ:ホームインスペクション 読了時間:約7分

引っ越してから数か月、床を歩くと以前は気にならなかった音がする。天井裏から雨の日だけ物音がする。そんな違和感を覚えたことはないでしょうか。ホームインスペクションと聞くと、購入を決める前の住宅診断をイメージする方が多いはずです。しかし実際には、すでに住み始めた住宅を対象にした「購入後」の調査依頼も増えています。

この記事では、ホームインスペクションが購入前の診断だけでなく購入後の欠陥・異音調査にも対応していること、床鳴りや壁のきしみといった異音の原因の見分け方、そして調査の流れを解説します。大阪本社・東京支社の2拠点で40年以上、建物点検に携わってきたテックビルケアが、現場目線でお伝えします。

1. ホームインスペクションとは — 購入前の診断だけではない

ホームインスペクション(住宅診断)とは、建築士など専門知識を持つ第三者が、住宅の構造や設備の状態を調査するサービスです。国土交通省は2013年に「既存住宅インスペクション・ガイドライン」を策定し、2017年には既存住宅状況調査技術者講習制度を創設しました。中古住宅の売買時に、買主が物件の状態を客観的に把握できる仕組みづくりが進んでいます。

一般的には、売買契約を結ぶ前に実施し、購入判断の材料にする使い方が知られています。ただし、ガイドラインが対象としているのは「取引時」の調査に限りません。すでに所有している住宅について、気になる箇所を専門家の目で確認してもらうという使い方も、制度上まったく問題ないのです。実際、引き渡し後に気づいた不具合の原因を調べたいというご相談は、年々増えている印象があります。

項目購入前インスペクション購入後(居住中)インスペクション
タイミング売買契約前入居後、気になったとき
主な目的購入判断の材料・価格交渉の根拠不具合の原因特定・是正要否の判断
調査のきっかけ物件情報だけでは分からない不安床鳴り・異音・ひび割れ等の違和感
報告書の使い道売主との交渉、各種控除の要件確認売主への申し入れ、リフォーム計画の検討

2. 増えている「購入後」の依頼 — 入居後に気づく違和感

購入前のインスペクションでは、家具や荷物が運び込まれる前の状態しか確認できません。床下や天井裏の一部、実際に生活を始めてから初めて動かす建具、給排水の音などは、住んでみて初めて分かることもあります。

ホームインスペクションで玄関周りの外壁ひび割れをクラックスケールで測定するテックビルケアの調査員

多くの方は、まず売主や施工会社に相談しますが、原因がはっきりしないまま時間だけが過ぎてしまうケースも少なくありません。そうした場合に、利害関係のない第三者として現地調査を行うのが、購入後のホームインスペクションです。

3. その異音、経年変化?施工不良? — 見分け方の基礎知識

住宅で発生する異音の多くは、木材の乾燥収縮によるものです。木材は湿度の変化に応じてわずかに伸び縮みします。冬場に暖房で室内が乾燥すると、床材や梁が収縮してきしむような音が出ることがあります。これは経年変化の範囲内であり、必ずしも欠陥とは限りません。

一方で、フローリングを固定する釘が緩んでいたり、下地材と床材の間に隙間ができていたりする場合は、施工不良が疑われます。見分け方の一つは、音の出方が季節によって変わるかどうかです。夏は鳴らず冬だけ鳴るなど季節性がある場合は木材の伸縮が原因である可能性が高く、一年を通じて同じ場所で同じように鳴る場合は、施工上の問題を疑う必要があります。

1

床鳴り

歩行時にきしむ音。木材の収縮か、下地の緩みかを見極める

2

天井・小屋裏の音

雨天時や強風時に鳴る場合は、屋根や小屋組みの状態を確認

3

給排水音

使用時のゴボゴボという音は、配管の勾配不良や詰まりのサイン

4

外壁のひび・浮き

壁を軽く叩いた際の音の違いで、内部の浮きを確認できる

軒下の換気口を点検ロッドでチェックするテックビルケアの調査員

ただし、素人判断で「大丈夫」と決めつけるのは危険です。床鳴りの背景に、シロアリ被害や基礎の不同沈下が隠れていたという事例も報告されています。気になる音がある場合は、床下や小屋裏まで含めた専門家の調査を受けることをおすすめします。

4. 購入後インスペクションの調査項目と流れ

購入後のホームインスペクションでは、構造耐力上の安全性、雨漏りの跡、設備の作動状況を中心に確認します。具体的には、水平器やレーザーを使った床の傾き測定、クラックスケールによる基礎・外壁のひび割れ幅の計測、床下・天井裏への進入による構造材や配管の目視確認などです。調査の流れは次の通りです。

1

お問い合わせ・状況ヒアリング

気になる症状(音の種類・発生する場所やタイミング)を電話またはフォームでお伺いします

2

現地調査の日程調整

ご都合に合わせて訪問日を決定します。所要時間は戸建てで2〜3時間が目安です

3

現地診断

4

報告書の作成・納品

レーザー墨出し器と鋼製巻尺で室内の柱の傾きを計測するテックビルケアの調査員

5. 欠陥が見つかったらどうする? — 契約不適合責任との関係

中古住宅の売買契約では、引き渡された物件が契約の内容に適合しない場合、買主は売主に対して修補や損害賠償を求めることができます。これを契約不適合責任といいます。ただし、この権利を行使するには期限があります。買主が不適合を知ってから原則1年以内に売主へ通知する必要があり、契約書の特約でさらに短い期間(個人が売主の場合、引き渡しから3ヶ月程度とする例が多く見られます)に限定されているケースもあります。

通知期限にご注意ください

契約不適合責任は「知った時から1年以内」に売主へ通知するのが原則です。契約書に記載された特約の期間も、あわせて必ずご確認ください。

「なんとなく気になる」段階で放置してしまうと、期限内に通知できず、修補を求める権利そのものを失ってしまう恐れがあります。異音や違和感に気づいたら、早めに専門家の調査を受け、客観的な報告書という形で記録しておくことが大切です。

6. よくある質問

Q購入後、何年たっていても調査を依頼できますか?

A期間の制限はありません。ただし契約不適合責任を主張する場合は通知期限があるため、気になる症状に気づいた時点でのご相談をおすすめします。

Q費用はどのくらいかかりますか?

A戸建てかマンションか、調査範囲によって異なります。床下・天井裏への進入を含む標準的な調査で数万円台からが目安です。

Q調査当日はどのくらい時間がかかりますか?

A戸建てで2〜3時間程度が目安です。マンションなど専有部のみの調査であれば、より短時間で終わることもあります。

Q依頼して後悔しないためのポイントはありますか?

A床下・天井裏の確認をオプション扱いにしている調査会社もあり、そこを省略した結果、肝心の箇所を見落としたという声を耳にします。ご依頼の際は、調査範囲に床下・天井裏が含まれているかを事前にご確認ください。

Qマンションでも調査は可能ですか?

A可能です。

「気になる」を放置せず、まずはご相談ください

購入前の診断から、入居後の異音・欠陥調査まで。大阪・東京の2拠点体制で、現地調査から報告書の作成までワンストップで対応します。

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株式会社テックビルケア

消防設備点検・ドローン外壁調査・非常用発電機負荷試験・特定建築物定期調査・ホームインスペクションなど、建物に関わる点検を40年以上にわたり手がけてきました。大阪本社・東京支社の2拠点体制で、ビルオーナー様から個人のお客様まで「安心」を支えています。

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