弊社初の女性消防設備士の現場に
同行してきました!
先日、大阪府内のある介護施設に、消防設備点検の現場同行に行ってきました!
担当したのは、テックビルケア初の女性消防設備士である草地です。
この日は草地を含めて社員2名、アルバイト2名の4人体制。アルバイトのうち1名は、新人の方でした。
今回は、その日見たこと・聞いたことをレポートします。
1. 現場の空気
草地が最初に取り組んだのは消火器の点検からです。
まず驚いたのは、チームの雰囲気の良さでした。メンバーは草地を含めて4人。草地が新人のアルバイトさんに「次はここお願いします」と指示を出しながら、同時に周りの点検状況にもさりげなく目を配っている。誰かが困っていそうならすぐ声をかけ、笑い合いながらテンポよく点検が進んでいきます。指示された側のアルバイトさんも気持ちよさそうに動いていて、横で見ている私まで気持ちが良くなるような現場でした。指示の出し方一つとっても、ワンチームで点検をしているんだな、というのが伝わってきました。
2. 誘導灯点検で見せた、草地らしさ
誘導灯の点検に移ったところで、印象的な場面がありました。この施設には、点滅形誘導灯(点滅・誘導音付加装置付き誘導灯)という設備が設置されていました。草地いわく、これは自分が入社して初めて知ったとき、「こんな機能があるのか」と感動した設備なのだそうです。
火災などの有事の際、この誘導灯は光を点滅させ、音を鳴らして避難口の方向を知らせます。視覚だけでなく聴覚にも訴えかけることで、煙で視界が悪い状況でも、耳や目が不自由な方でも避難しやすくする仕組みです。草地は点検をしながら、この設備が実際の火災時にどう動作するのかを、同行者の私に一つひとつ説明してくれました。マスクをしていても、その表情は声のトーンだけで明るいのが伝わってくるくらいでした。
介護施設ということもあり、点検中は利用者の方に話しかけられる場面もありました。困っている様子の利用者さんを見かけると「後ろに職員の方いますよ」と自然に声をかけ、廊下にゴミが落ちているのに気づくと、さっと自分で拾って処理する。点検そのものだけでなく、その場にいる人への気配りが当たり前のようにできている——そんな姿が、この日いちばん印象に残りました。
3. 消火ポンプ室も、一人でしっかりと
消火ポンプ室は草地1人で担当していました。ポンプが起動すると稼働音が響くため、トランシーバーで受信機側の担当と確認をしながら進めていきます。その姿に、入社してからの積み重ねを感じました。点検をしている際も設備の説明をしてくれたり、その知識量に驚きました。
4. 現場の合間に聞いた、入社のきっかけ
点検の合間、移動時間や休憩時間を使って、草地にこれまでのことを聞いてみました。
きっかけは、転職サイトで見つけた総務職の求人だったそうです。会社のホームページに掲載されていた社員インタビューを読み、「こういう会社なんだ」と環境の良さに惹かれて応募したと言います。ところが、社長との初めての面談で流れが変わりました。総務職はすでに採用が決まっているという説明とあわせて、「もしよければ、現場職の消防設備士に興味はないか」と提案を受けたのです。それまで考えたこともない業種で戸惑いもあったそうですが、社長が「男女関係なく、女性も活躍できる仕事だ」と熱く語ってくれたこと、そして女性の設備士がまだ少ない今なら「この会社で女性設備士の第一人者になれる」という話を聞き、素直に「かっこいいな」と感じたことが、最初の一歩を後押ししました。
背中を押したのは、その後の2日間の職場体験です。2日間先輩たちと現場を回るなかで、年齢やキャリアに関係なくフラットにコミュニケーションを取り、協力し合って仕事をしている空気を肌で感じたそうです。「この人たちと一緒に働いて、一緒に成長していきたい」——それが入社の決め手になりました。
前職は医療事務、調理師、営業事務など幅広い業種にわたり、消防設備の業界は完全に未経験だったと言います。応募前にネットで少し調べてみたところ、現場の写真はほとんどが男性で、「自分にできるのだろうか」という不安もあったそうです。それでも一歩を踏み出せたのは、職場体験で感じた「一人じゃない」という安心感だったと振り返ります。
「男女関係なく、女性も活躍できる仕事」
この言葉と、女性設備士の第一号になれるという話が、消防業界に飛び込む一番の後押しになったそうです。
現在の資格は、乙種6類に加えて乙種7類にも無事合格。次は9月に電気工事士二種を受験する予定で、8月頃から勉強を始める計画だそうです。将来的に甲種4類(自動火災報知設備などの点検・工事に関わる資格)を取得したいのですが、乙種取得後に一定の実務経験を積む必要があり、電気工事士の資格を持っていれば、その受験資格を別のルートで満たせるとのこと。加えて、改修工事を手がける先輩・牧野の姿を見て「かっこいい」と感じ、自分もいずれ点検だけでなく工事まで担当できるようになりたい、という憧れもあるそうです。「今の状態に満足せず、常に上を目指し続ける先輩たちの姿に引っ張られる」——そう話す草地の原動力は、周りの存在そのものなんだと感じました。
5. 女性だからこそ気づけること
共同住宅の点検で部屋を訪ねると、一人暮らしの女性から「女性の点検員さんは珍しいですね、いつも男性の方なので少し緊張するんですが、安心しました」と声をかけられることがあるそうです。私も自分のマンションで点検を受けた際、来るのはいつも男性だったなと話すと、「なかなかいないですよね」と草地。性別に関係なくできる仕事だからこそ、女性の点検員がいることで安心してもらえる場面がある——それも、現場に出て初めて分かった価値なのだと思います。
一方で、ハードだと感じる部分を聞くと、返ってきたのは体力面ではなく資格の勉強でした。もともと完璧主義な性格で、「誰も資格を落としても責めない」と分かっていても、自分にプレッシャーをかけてしまうタイプ。勉強で殻に閉じこもってしまう時期はしんどいと感じつつも、「いいプレッシャーになっている」と前向きに捉えているそうです。体力面では、大きな現場で「足が疲れたな」と感じる程度で、困ったことはほとんどないとのこと。唯一大変だったのが、地下にある消火水槽のマンホールだそうで、かなり重量があるものの、「無理しなくていいよ」と周りのスタッフが自然に持ってくれるため、怪我なく安心して仕事ができていると話してくれました。
6. 満足度80点、あとの20点は伸びしろ点
入社前は、現場職と聞いて「力仕事があるのでは」「重いものを持たされるのでは」「高いところに登らないといけないのでは」といった不安があったそうです。実際に働いてみると、重いものは「持つよ」と声をかけてもらえ、高所作業でも下でしっかり支えてもらえる。誰かに頼まなくても、周りが自然に動いて助けてくれる——それが入社前後で一番のギャップだったと振り返ります。
今の自分に点数をつけるとしたら、と尋ねると「80点」という答えが返ってきました。残りの20点は、設備のことをまだ完全には理解しきれていない、その奥深さをこれから知っていきたいという伸びしろの分。80点の理由は、周りのサポートと会社の環境のおかげで、ストレスフリーに働けていることだそうです。
10年後の目標 — 女性設備士チームのリーダーへ
最後に、これから先の目標を聞くと、こんな答えが返ってきました。
10年後には、女性消防設備士チームのリーダーになっていたい
「今の私は、まだまだ判断力や統率力など、リーダーとして必要な力が十分ではないと感じています。これからたくさんの現場を経験し、資格を取得するだけでなく、人としても成長しながら、少しずつ身につけていきたいです。」
「そして、メンバーが仕事の悩みや不安を1人で抱え込まず、気軽に相談できるような存在になりたいです。仲間とともに支え合い、ひとりひとりがのびのびと仕事に取り組み、テックで仕事をしていることに誇りを持てる。そんなチームをつくりたいと思っています。」
「自分自身も常に当事者意識を持ち、メンバーからも『この人と一緒に働けてよかった』と思ってもらえるようなリーダーを目指したいなと思います!」
これから消防設備士を目指す女性たちへのメッセージを聞くと、こんな言葉が返ってきました。「就職先を選ぶとき、休日やお給料、福利厚生を中心に見てしまいがちだと思います。私も最初はそうでした。でも実際にいくつかの会社で働いてみて、結局一番大事だと感じたのは、職場環境や人の温かさでした。少しでも気になった方は、まず一度職場体験に来て、社員やアルバイトの方と話して、雰囲気を感じてみてほしいです」。
雨の中、4人で息を合わせて現場を回る一日を横で見ていて、率直に思ったのは、指示ひとつ、声かけひとつに、ちゃんと人への気配りがあるということでした。草地が新人のアルバイトさんに指示を出す姿も、利用者さんに声をかける姿も、廊下のゴミをさっと拾う姿も、誰かに言われてやっているようには見えませんでした。同行している私まで気持ちよくなるような現場を、入社して数カ月で作り上げてきたんだなと、あらためて感じた一日でした。
女性の視点が求められる現場がある
女性専用エリアの点検や、一人暮らしの女性宅への訪問など、女性スタッフだからこそ安心してもらえる場面があります。
助け合う環境がある
力仕事や高所作業も、周囲が自然に助け合いながら進める文化が根付いています。
資格を積み重ねてキャリアを広げられる
点検の資格取得から、電気工事士、将来的な工事対応まで、キャリアを自分のペースで広げていけます。
まずは職場体験から
気になったら、実際に現場や社員の雰囲気を肌で感じてみることが一番の判断材料になります。
点検のご相談も、現場の雰囲気が気になる方も
消防設備点検のご相談はもちろん、現場を見てみたい・働くことに興味があるという方もお気軽にお問い合わせください。お見積りは無料です。
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